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骨粗鬆症になったらどんな薬を使うの?閉経後の骨粗鬆症の治療期間について
閉経後女性の骨粗鬆症に対する治療期間は、どれくらいが適当でしょうか? 実は、これまでは骨粗鬆症治療の最適期間を大規模に検証した研究はありませんでした。
最近、米California大学San Francisco校のDennis M. Black氏らが、骨粗鬆症治療薬ビオホスホネート製剤の一種である、アレンドロネートを約5年間患者さんに使用して、その後5年間治療を継続した場合と、後半の5年間に偽薬を投与された場合の患者さんの骨量や骨折リスクを比較しました。
その結果、多くの場合5年で治療をやめても、骨折をするリスク(危険度)が上昇しない可能性がでてきました。
このビオホスホネートは、骨粗鬆症になったらどんな薬を使うの?でも説明していますが、骨に蓄積する期間が長く、骨への治療の効果が治療中止後も数年間は続くと考えられているのが特徴です。
ですので、上記の研究結果から見ると、閉経後女性のビオホスホネートの治療期間の目安としては、5年程度と考えておけばいいと思われます。
米California大学San Francisco校のDennis M. Black氏らの論文の原題は「Effects of Continuing or Stopping Alendronate After 5 Years of Treatment: The Fracture Intervention Trial Long-term Extension (FLEX): A Randomized Trial」となります。