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「ビスフォスフォネート系骨吸収抑制剤イバンドロン酸ナトリウム水和物」の試験成績を発表


以前こちら

http://0109na.xsrv.jp/honeheru/30/137/000673.php

で紹介した月一回の投与で済む「ビスフォスフォネート系骨吸収抑制剤イバンドロン酸ナトリウム水和物」をご紹介しましたが、その試験成績を中外製薬・大正製薬が発表したそうです。

中外製薬と大正製薬によりますと、共同開発中のビスホスホネート系骨吸収抑制剤イバンドロン酸ナトリウム水和物注射剤の臨床試験の成績がでたそうです。

その概要ですが、一言で言いますと「良好な結果」と言えるようです。

臨床内容ですが、大まかな内容は

<対象者>骨粗鬆症患者
<対象者数>1,265名
<試験方法>無作為化二重盲検群間比較試験
<投与期間>「イバンドロネート注射剤」を3年間投与
<対照薬物>リセドロン酸ナトリウム水和物(2.5mg錠 連日経口投与)

となります。

その結果、椎体骨折(脊椎圧迫骨折)の発生頻度と安全性がどうだったかですが、

<イバンドロネート注射剤>
0.5mgの場合発生頻度は19.9%
1.0mgの場合発生頻度は16.1%

<リセドロン酸ナトリウム水和物>
17.6%

となり、イバンドロネート注射剤が特異に劣勢ということはありませんでした。

また、安全性ですが海外での試験結果と遜色ない安全性が認められたそうです。
このことから、骨粗鬆症患者さんにとっては有意な結果となったため、中外製薬と大正製薬は、できるだけ早い時期に承認を得られるように取り組んでいくそうです。

患者さんにとっては、月一回の投与で同じ結果が出るのであれば、回数は少ないほうがいいでしょうね。

ソース元
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20130419113000.html