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「骨粗鬆症の治療薬を飲み忘れた!」ということがない時代が来るかもしれません


骨粗鬆症にしろ他の病気にしろ、慢性の病気には薬を継続的に飲まないといけないというデメリットがあります。

毎日飲まないと行けない薬は返って忘れ難いものですが、一週間に一回とか、月に一回とかの薬はどうしても忘れがちになりますね。

また、認知症の患者さんでは飲み忘れるリスクが格段に上がってしまいます。

SF映画やSF小説では、身体に埋め込んだチップで自動で投与してくれたり、健康診断してくれたりするシーンがたまに出てきますが、もしかしたらこれが現実に成るかもしれません。

アメリカハーバード大の研究チームによりますと、骨粗鬆症の患者さんにマイクロチップを埋め込み、自動で骨粗鬆症の治療薬を投与することに成功したとのことです!

具体的には、7人の骨粗鬆症の患者さん(65〜70歳)の腰回りに13mm×5mmの小型コンピュータチップを埋め込んで、20日分の薬を1日づづ別けて投与するようにプログラムしたところ、プログラム通りに薬が放出されたそうです。

チップの形はこんな感じになります。
http://youtu.be/ZQNmJhtO0XI (音声が出ますのでご注意ください)
http://goo.gl/COzs5M

結構大きいですね(^_^;)

薬を飲み忘れると命に関わる病気の患者さんでは、朗報だと言えるのではないでしょうか。

しかし、以下の問題をどう解決するかも今後の課題になるでしょう。

・チップが故障した場合どうするか?→故障したら何らかの方法で知らせる必要があるでしょう。
・同じくチップが故障して、適量を超えた量の投与をしたらどうするか?
・故障して患者さんが不幸にも亡くなった場合、誰に責任になるのか?
・無線で投与をコントロールできる様になった場合、個人情報の取扱などはどうするか?

この中でも一番のリスクは、チップの誤動作と故障ではないでしょうか。
機械は必ずある一定の割合で壊れますので、その際の対処方法をきちんと考えとかないと実用化は難しいのかもしれませんね。

<ソース元>
http://stm.sciencemag.org/content/early/2012/02/15/scitranslmed.3003276