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やはりなんでも摂り過ぎはいけないようです


スウェーデンのウサラ大学医学部Karl Michaelsson氏らの研究グループによりますと、骨粗鬆症予防に欠かせないカルシウムの過剰摂取は、返って心血管疾患やその他の病気で死亡する危険性が高くなることがわかったそうです。

研究では、39歳から73歳までのスウェーデン女性61443人を対象として19年間追跡調査を行ったそうです。

気になる研究結果ですが、

食事やサプリメントで摂った総カルシウム量を4つのグループに別け、そのグループでの死亡する確率が最も高かったのは、平均摂取量を上回る女性(1400mg/1日)だったそうです。


ちなみに、平均は572mg/1日、最も多く摂取するグループは2137mg/1日だそうです。



平均 572mg/1日



|←死亡する確率最大 1400mg/1日



最大 2137mg/1日



最近はサプリメントでカルシウムを摂取される方も多いのですが、今回の研究では、最も死亡する確率が高かったグループで、サプリでカルシウムを摂っていた方は、カルシウム摂取量が600〜900mg/1日と少ないグループより、約2.5倍も死亡する確率が高かったそうです。


つまり、サプリでカルシウムを補う場合、あくまで不足しているカルシウムを補うことが大事で、摂取量を満たしている人が、サプリで過剰摂取すると返って良くないということになります。


なぜ死亡する確率が高くなるかですが、血中のカルシウム濃度は適正値があります。

カルシウムを過剰摂取することで、この適性濃度が変化して身体に影響を与えると考えられています。


身体はとても精密にできていますので、ちょっとした変化でも影響が出てくるのですね。

ちなみに、血中の酸素濃度の適正値は96〜99%ですが、これが3〜4%少なくなるだけで急性の病気になったりするのです。


やはり、なんでも「過ぎたるは及ばざるが如し」なんでしょうかね。


研究報告はこちらから

http://www.bmj.com/content/346/bmj.f228