骨粗鬆症(骨粗しょう症) 解説と最新情報!! >  骨粗鬆症最新情報 > 半年に1回の皮下注射でOKの薬が承認されました

 骨粗鬆症最新情報

半年に1回の皮下注射でOKの薬が承認されました


骨粗鬆症治療薬のデノスマブ(商品名:プラリア皮下注60mgシリンジ)が2013年3月25日に製造承認を取得していますが、この薬、今までの骨粗鬆症の薬とは大きく違うところがあります。



それは、今までの骨粗鬆症の治療薬が、長くても月に1回程度の頻度で飲まないといけなかったのに比べ、このデノスマブという薬は、6ヶ月!!に1回程度の皮下注射でOKというものなのです。



飲み薬ではなく、皮下注射というところが少々難点ですが、それでも半年に一回なら十分に我慢ができるのではないでしょうか?



このデノスマブの作用ですが、RANKリガンドという骨を破壊する細胞のタンパク質を狙って作用を抑制するヒト型モノクローナル抗体になります。

簡単に言いますと、骨を破壊する破骨細胞のタンパク質のみを狙って、破壊するということになるかと思います。



骨を破壊する破骨細胞が減りますので、当然骨量が増えることが期待されるわけですね。



海外ではアメリカやヨーロッパなので数年前からすでに承認されていて、世界の60カ国で承認されているそうです。

やはり日本での承認は数年遅れますね。



気になる副作用ですが、



・低Ca血症(0.8%)

・背部痛(0.8%)

・γ-GTP上昇(0.8%)

・高血圧(0.8%)

・湿疹(0.7%)

・関節痛(0.6%)



などがあります。



また重大な副作用として、



・低Ca血症

・顎骨壊死

・顎骨骨髄炎

・アナフィラキシー

・大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折

・重篤な皮膚感染症



などが報告されているそうです。



使用にはドクターの十分な説明が必要になりますね。



参考記事

【新薬】デノスマブ

プラリア:6カ月に1回の皮下注で効く骨粗鬆症治療薬