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喫煙を十代で始めると骨粗鬆症になりやすい?


米シンシナティ小児病院メディカルセンター青年期医学部研究責任者のLorah Dorn氏らの研究によりますと、骨粗鬆症になるリスクが女子で十代の頃に始めると高いことがわかったそうです。

十代といえば、人生で最も成長が激しい時期ですね。
その重要な成長期に、喫煙をしていると骨があまり作られなくなるとのことです。
「Journal of Adolescent Health」12月4日号にこの研究結果が掲載されています。


11〜19歳の黒人および白人の女子262人を対象に、Dorn氏らは、喫煙・アルコール・不安・抑うつが骨形成に及ぼす影響を検討しました。

研究は3年間行いその間に被験者は臨床検査を受け、Dorn氏らは全身の骨塩量と骨密度を測定したそうです。

また同じ時期に不安の症状・抑うつやがあるかないか、喫煙や飲酒をどれだけ行なっているかその頻度を尋ねたそうです。


その結果ですが、3歳時の骨量は喫煙量に関係なく全例同じだったそうです。
しかし、喫煙回数が多い被験者は少ない被験者に比べ、腰椎および全股関節の骨密度が19歳ごろまでに低下することが分かったとのこと。
一方で、アルコールは骨密度に影響しなかったそうです。

Dorn氏はこのように述べています。
「人の骨は初潮の頃の2年間でその多くが形成され、人生の後半になる40年で失われる。
私が知っている限り、この研究は初めて女子の喫煙と抑うつ症状が、青年期の骨増加に悪影響を及ぼすことを示した長期研究である」

今回の研究では十代女子における骨密度低下と喫煙との関連性は明らかにしました。
しかし、この研究で因果関係は証明されていないとのことです。

日本では十代の喫煙はもちろん法律で禁止されていますが、骨粗鬆症からも喫煙はやめたほうがよさそうですね。

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