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みかんをよく食べると、閉経後の骨粗しょう症を防止することができる?


農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)果樹研究所によりますと、みかんをよく食べている閉経後の女性は骨粗しょう症になりにくいことがわかりました。

これは、4年間の追跡調査で明らかとなったとのことです。
対象者は浜松市北区の旧・三ヶ日町の地域住民457人(男146人、女 311人)だそうです。

浜松医科大学と共同で、同研究所は温州みかん(三ヶ日みかん)の生産が多い同地区住民を対象とした調査を行なっています。
開始時期は2003年度で、内容は栄養疫学調査(三ヶ日町研究)になります。

この調査では、カロテノイド色素の一つ「β(ベータ)-クリプトキサンチン」の血中濃度と、骨粗しょう症の発症リスクとの関連について調べられたそうです。
このカロテノイド色素の一つ「β(ベータ)-クリプトキサンチン」は温州みかんに特徴的に多く含まれる物質になります。

果物や野菜に含まれる抗酸化物質であるカロテノイド色素は、摂取することで骨密度低下の予防効果があるそうです。

調査の結果ですが、骨粗しょう症の発症リスクは、

1)みかんを毎日1個食べるか、食べないかの人たち(血中β-クリプトキサンチンが低濃度のグループ)
2)みかんを毎日4個程度食べる人たち(血中β-クリプトキサンチンが高濃度のグループ)

1)のグループを1.0とすると2)のグループは0.08となり、92%も低いことが分かりました。
ミネラル類・ビタミンの摂取量などの影響を排除しても、同じ傾向になったそうです。

 

また、新たに骨低下症や骨粗しょう症を調査開始後に発症した閉経女性では、調査開始時における血中β-クリプトキサンチン濃度が、
・骨低下症では1.59 μM(マイクロモーラー)(平均値1.94 μM)
・骨粗しょう症では1.16 μM(平均値1.94 μM)
と、健康な人よりも統計的に低くかったそうです。

6種類(リコペン、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン)のカロテノイド色素を、今回調査したとのことですが、そのうち、骨粗しょう症の発症リスク低減と有意な関連が認められたのはβ-クリプトキサンチンだけだそうです。

しかし、閉経前の女性や男性には、上記のような有意な関連はみられなかったとのことです。


ソース先
http://goo.gl/ZMpz8