骨粗鬆症(骨粗しょう症) 解説と最新情報!! > 骨粗鬆症最新情報 > 骨粗鬆症に使用する、ビスフォスフォネートが宇宙でも有効という結果が出たそうです。
骨粗鬆症最新情報骨粗鬆症に使用する、ビスフォスフォネートが宇宙でも有効という結果が出たそうです。
宇宙に興味がある方なら、承知の事実ですが、宇宙では無重力ですので地上と比べて急激に筋肉が減っていきます。
そのまま宇宙ステーションの中で何もしないと、地球に帰ってきた時、立ち上がることすらできないことになります。
ですから宇宙飛行士は、無重力状態の中でも毎日決まった時間必ず運動をすることを義務付けられています。
同じように、筋力低下ほどはあまり知られていないことですが、実は骨密度も月に1.5%程度ほど低下していきます。
昨年、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在された日本人宇宙飛行士の古川さんが、今回この骨密度の低下について実験をされました。
具体的には、骨粗鬆症の治療薬(ビスフォスフォネート)を用いることで、長期宇宙飛行の骨量減少と尿路結石リスクを軽減させるという実験です。
実験の概要は、
●宇宙ステーションに滞在中、毎週1回経口薬のビスフォスフォネートを服用する。
●宇宙飛行士の前と後とで「骨密度」「尿路結石」の検査を行い、その違いを検証する。
という方法です。
気になるその結果ですが、なんと骨密度現象を抑えられるという結果が出たそうです。
ビスフォスフォネートは宇宙でも有効という可能性が高くなりましたね。
詳しい実験内容と結果がJAXAのこちらに報告されています。