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骨折に関するQ&A自分の体調も、骨折の危険性と関係があるの?
骨粗鬆症では、骨折する危険性がどれくらいあるかが非常に重要な指標となりますが、全米骨粗鬆症研究NORA study(National Osteoporosis Risk Assessment study)による閉経後17万人の女性の調査結果で、
本人が骨折しやすいかどうかは、自分の健康状態の感覚にも左右されるという報告がなされました。
本人が骨折しやすいかどうか(骨折予測因子といいます)には、
1)以前骨折したことがあるか?
2)骨密度
3)年齢
などの要因がありましたが、今回これに加えて、なんと
4)本人の健康感(自分が健康であると感じているかどうか?)
が加わったことになります。
「病は気から」
とよく言いますが、大規模な調査で裏付けられた結果となったのですね。
具体的には、本人さんの健康状態を
「とても良い」
「良い」
「ふつう」
「悪い」
の4段階に分け、本人に状態を報告してもらって多変量解析という方法を用いて調査したそうです。
その結果、「とても良い」と報告した人と、「悪い」と報告した人の骨折発生の危険性は、明らかに悪いと報告した人の方が高いという調査結果がでたそうです。
日頃から、健康に注意するのも大事ですが、なんといっても、自分の心の持ちようが健康につながるんですね。