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骨粗鬆症で骨折しやすいところはどこですか?骨粗鬆症になってもすべての骨が同じように骨折しやすくなるわけではありません
骨粗鬆症になっても、すべての骨が同じように骨折しやすくなるわけではありません。骨折しやすい場所(部位)がありますので、それを説明していきましょう。
- 背骨
骨粗鬆症で一番骨折しやすい場所は、背骨です。
もう少し正確にいうと、背骨の椎体がつぶれてしまう、椎体圧迫骨折です。
- 手首
なぜこの手首が骨折しやすいのでしょうか?
それは、人は転んだときには、普通手のひらをついて体を守ります。ですので、転んだとき、骨粗鬆症になっている人は、手首が骨折しやすいのです。
手首の太い骨を、「橈骨(とうこつ)」といいます。そこが骨折することを「橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)」といいます。ただ、この手首の骨折はあまり痛くないのが特徴です。
- 腕の付け根
これも、手首の骨折の時と同じように、骨粗鬆症の人が倒れたとき、ひじをつくと、ひじの部分ではなく、腕の付け根の部分が骨折しやすいのです。
この骨折を「上腕骨外科頸骨折」といいます。
手首の場合と違って、この部分の骨折はかなりひどい痛みがあります。
- 足の付け根
今まで、3つの部分の骨折しやすい場所を説明してきましたが、この足の付け根部分の骨折が一番やっかいな骨折です。この部分の骨折が原因で寝たきりになってしまう高齢者の方が多いのです。
この足の付け根の部分を「大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)」といいます。そこが骨折しますので、この骨折を「大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ」といいます。
この大腿骨は「骨の内側と外側では成分が違う」のところで説明しましたように、スポンジ状態の海綿骨が多いので、骨粗鬆症になると、スカスカになる部分が多くなるのです。
また、この部分の骨折は、わずか数cmの段差などが原因で転んでなってしまうのが特徴です。しりもちや、ひざをついた時になりやすい骨折です。
大腿骨頸部の説明はこのサイト
goo ヘルスケア
に詳しく説明されてありますので、ぜひ参考にしてください。
以上、骨折しやすい部分の説明をしてきました。
実際に骨折してしまったら、手術をしたのであれば、手術後のリハビリテーションを医師等の指導の元でしっかりとやりましょう。
この手術後のリハビリテーションをしっかりとやるかどうかで、骨がしっかりとつながり、元の動作ができるかどうかにつながるのです。