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骨粗鬆症とはどんな病気

骨粗鬆症の種類


骨粗鬆症は1種類の病気だと思われていう方もおられるかもしれませんが、実はいくつかの種類があるのです。

大きく分けると2種類、小さく分けると5種類となります。

  1. 原発生骨粗鬆症
    これは骨量の低下の原因がよくわからなかったり、多くのさまざまな原因が考えられる場合の骨粗鬆症のタイプです。また、この原発生骨粗鬆症はさらに2つに分けることができます。特発性骨粗鬆症と、退行期骨粗鬆症です。
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    となるわけですね。

    特発性骨粗鬆症はさらに、若年性骨粗鬆症妊娠後骨粗鬆症とに分かれます。

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    となるわけです。

    若年性骨粗鬆症は、思春期前期に原因不明で発症した後、だいたい3年〜4年で自然に少し症状が軽くなるものです。

    妊娠後骨粗鬆症は、だいたい御想像がつくかと思いますが、妊娠後の胎児による妊婦へのCa(カルシウム)の大量の摂取(妊婦が胎児からカルシウムを取られるわけですね)や、お産をしてからの急なエストロゲン(女性ホルモンですね)分泌の低下で起こるものです。
    しかし、この2つの症状が出るのは非常にまれなことです。

    退行期骨粗鬆症も同じように2つに分けることができます。
    閉経後骨粗鬆症と、男性の骨粗鬆症です。

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    となるわけですね。

    閉経後骨粗鬆症はエストロゲン(女性ホルモンですね)が閉経により、少なくなり骨量が急に減る病気です。

    男性による骨粗鬆症は、女性と反対に男性ホルモンが少なくなる事でなる病気です。閉経後骨粗鬆症より高い年齢で症状が出てくるのが特徴です。

  2. 続発性骨粗鬆症
    この種類の骨粗鬆症の特徴は、原因が薬や他の病気からなど、はっきり特定できるという点です。

    原因として

    ※甲状腺機能亢進症などの内分泌系によるもの
    ※カルシウム、ビタミンDなどのミネラル(栄養素)不足によるもの
    ※ステロイドなど、薬の使用によるもの
    ※遺伝など先天的なもの

    などがあります。この中で重症になりやすいものとして、副腎皮質ステロイドの使用によるものがありますので、注意が必要です。

    最後に骨粗鬆症の種類をまとめると下の図のようになります。
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    骨粗鬆症といわれたら、自分がどのタイプの骨粗鬆症なのか知っておく事も大事でしょうね。