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骨量について骨量と更年期との関係
- 更年期とは
女性には(男性にも更年期がありますが、ここでは女性についてお話します)更年期という時期があります。
では、更年期とは何が原因で、どういった症状をいうのでしょうか?
まず、原因ですが、女性ホルモンのうちのエストロゲン(卵胞ホルモン)というホルモンが急激に減ってしまうのが原因です。
そしてその結果、月経が止まってしまい、いろいろな体の不調(めまい、耳鳴り、腹痛など)が起こってくることを更年期というのです。
更年期の時期ですが、おおまかに40歳後半から50歳前半までに起こり始めます。
- 更年期と骨との密接な関係とは
このようにあまりよろしくない更年期ですが、実は骨量とも大きく関係があるのです。それは更年期以降の約10年間の間
骨量も急激に減ってしまう
という事実です。
- ノーマル・ルーザーとファスト・ルーザー
さらに骨量の減り方にも大きく2種類あることがわかっています。
最初は、骨量の減り方が通常である年間2%前後の方で、この方々を
ノーマル(普通の)・ルーザー(減り方の人)
と言います。
それに対し、全体の約20%〜30%の割合で、ノーマル・ルーザーの約2倍の4%前後で骨量が減って行く方がおられます。その方々を
ファスト(速い)・ルーザー(減り方の人)
と言います。
骨折の危険性が高かったり、骨粗鬆症になりやすいのはもちろんファスト・ルーザーの方々ですが、なぜ速いのかは余りよく分かっていません。
自分がノーマル・ルーザーなのかファスト・ルーザーなのかを知っておくためにも、骨量の測定を更年期以降の女性は少なくとも年に1回は行うことをおすすめします。