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骨ってなんでしょう?

では、骨は一体何でできているのでしょうか?



骨は大きく2つの成分からできています。

1つは無機質(ミネラルともいいます)といわれる成分。もう1つはコラーゲンという成分になります。

骨を構成している主な無機質には次の2つのものがあります。

1)カルシウム
もう皆さんご存じですよね。人の体の中には、もちろん個人差はありますが、平均で約1kgほどあるそうです。
1日あたりの必要量は約0.5〜0.6gといわれています。

2)リン
マッチなどの、あの頭の部分に使われているものですね。
人体では骨を作る材料として、必ず必要なもの(必須元素といいます)です。
話は変わりますが、農業では「窒素」「カリウム」と共に肥料の3大成分といわれています。それほど体にとっても重要なのですね。


次のコラーゲンというものですが、これはタンパク質という成分の1種になります。

タンパク質は大きく2つの働きをします。

1つは私たちの体そのものの材料となります。骨はもちろんですが、筋肉・皮膚・髪などさまざまな体の部分のもととなっています。いわば体の原材料ですね。

もう1つは、体の中のさまざまな化学反応を助けたりします。例えば、ご飯を食べたのに体の一部がご飯にならないのは、考えてみれば不思議ですよね。
食べ物がちゃんと消化されて自分の体の一部となるのも、消化酵素というタンパク質の一種がご飯を分解するという働きのおかげなのですね。

そういうタンパク質の一つにコラーゲンという成分があります。コラーゲンは、あのゼラチンの原料です。
「フカヒレスープ」のあのとろっとした食感に一役買っているのがまさにコラーゲンなんですね。

コラーゲンの特徴の1つとして骨や軟骨の弾力性(伸び縮みのことですね)を増やすのに一役買っているということがあげられます。

骨は非常に硬いものというイメージがありますが、実は一定の弾力性があります。
木の棒でも完全に乾燥した棒だと簡単に折れちゃいますが、生きた木から取ったすぐの棒がなかなか折れないのも、ある程度弾力性があるからなんですね。

じゃあ、今までのことを図でまとめてみましょう。

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